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ツイッターにご用心

前回は、「ツイッターは個人がメディアを持つことを可能にする」ということについて、主婦向けのメルマガに書いた文章を紹介しましたた。
今回は、その続編を書いた文章を引用するとともに、「ツイッターにご用心」という文章も追加したいと思います。


で、ツイッターってどういうふうに使うの?

ツイッターは面白そうだけど、何に使うの? そんな疑問が聞こえてきそうだ。そこで、いろいろなシーンを想定してみた。
まず、ツイッターを家族とのコミュニケーションに使うというシーンは見えてこない。
すでに、メールや電話など当人同士がダイレクトにつながる双方向のツールがあるからだ。
私は使い始めて日が浅いが、ツイッターが面白いと思うのは次の点にある。
自分が関心を持っている分野の人たちのアカウントを通じて、マスメディアよりも早く、有益な情報がリアルタイムに入手できることだ。
まず、芸能人、企業の社長、政治家、商品開発担当者、誰でもいい、自分の関心のある人をフォローし、そこでどんなコミュニケーションが行われているか覗いてみることをおすすめしたい。
ソフトバンク社長の孫正義さんは、ツイッターへの投稿をきっかけに身障者の通話料金を無料にしたり、本社食堂へ見学者を2千人も招いたりして注目されている。
鳩山総理のアカウントでは、46万人ものフォロワーの投稿を読むことができる。気が向いたら、つぶやいてもいい。
テレビの情報番組では、ツイッターで送られてきた視聴者の意見が画面でどんどん紹介されている。
ラジオの音楽番組では、DJがツイッターとユーストリームを使って「見えるラジオ」をやっている。リスナーの番組へのつぶやきがオンエアの随所で当たり前のように紹介され、盛り上がっている。
ケンコーコムは、ツイッターを使った体重管理サービス「kilokun diet」を開始した。
毎日の体重の変化を投稿・記録し、ダイエットに利用できる。
スタッフも励ましやアドバイスを返してくれる。のぞいてみると、ダイエットに挑戦している人たちの生の声が並んでいる。
制限文字数「140文字以内」が厳しそうに感じられるが、日本語は意外に表現力を持っているのだ。
感動したら「わ~お!!」の一言でもいいし、ひねりにひねったダジャレでもいい。
必ず、新しいコミュニケーションが始まるはずです。


というようなことを(無責任にも)書いてしまったのだが、ツイッターも使い方によってはかなり危ない場面も生じるということがわかった。

例えば、「ITpro」の以下のような記事である(以下、ITproからの引用)。

情報セキュリティに関する相談や届け出を受け付けている情報処理推進機構(IPA)は2010年5月7日、マイクロブログサービス「Twitter」を悪用した攻撃が確認されているとして注意を呼びかけた。見知らぬユーザーを安易に「フォロー」すると、ウイルスサイトなどに誘導される危険性があるという。
Twitterには、ほかのユーザーの「ツイート(つぶやき、投稿)」を、自分の「タイムライン(ツイートの一覧表示機能)」に表示する「フォロー」という仕組みがある。あるユーザーをフォローすれば、そのユーザーのツイートが、リアルタイムで自分のタイムラインに表示されるようになる。
攻撃者はこの仕組みを悪用して、ターゲットとしたユーザーのタイムラインに、危険なURLを表示させようとするという。まず、攻撃者はターゲットとしたユーザーをフォローする。するとユーザーの多くは、知らない相手であっても、自分をフォローしたユーザーをフォローする。これは「フォロー返し」と呼ばれ、安易に行われがちだという。
 これにより、ユーザーのタイムラインには、攻撃者のツイートが表示されるようになる。次に攻撃者は、ユーザーの興味を引くような文章とともに、わなの URL(リンク)をツイート。ユーザーがURLをクリックすると、ウイルスなどが置かれた危険なサイトに誘導されて被害に遭う(図)。特に、 TwitterではURLをそのまま表示せずに、短縮URL使うため、被害に遭いやすいという。
Twitterを悪用した攻撃の被害に遭わないためには、(1)安易にフォローしないこと、(2)ツイートに書かれているURLを安易にクリックしないこと――が重要だとしている。(1)については、相手が有名人のように見えても、攻撃者がなりすましている危険性があるので要注意としている。例えば、「芸能人をフォローしたと思っていたら実は偽物で、だまされて偽のコンサートチケットを購入するなどの詐欺被害に遭うことも考えられます」と警告している。


ツイッターにご用心

見知らぬものは面白い、新しいものは面白い。
だからといって、無防備に飛びついてはいけない。
IT化が急激に進む現代にあっては、新しいテクノロジーなりツールが紹介されるたびに、つい飛びつきたくなるが、そこは「未知の領域」であるのだという認識がつねに必要になると思う。

上記の記事を読んで、私が思い出したのは、はるか、60年以上も前の、自分自身のある光景だった。
その頃、私の育った新潟のいなかの町には、映画も時々上映する芝居小屋があって、年に数回、旅回りの一座がやってきては芝居を上演していた。
祖母に連れられて、チャンバラやお涙ちょうだいの、今から思えばハラハラどきどきの芝居を見に行ったものだった。

あるとき、やはり旅の一座がやってきて、リヤカーに鳴り物を乗せ、(確か)ちょんまげ姿で、町の辻々で口上を述べながら私の家の前も通り過ぎていった(のだと思う)。
そんな、ホンモノのサムライ(や着物姿のかわいい女の子)が現実にいるということにびっくりして、つい、その後をついて行ったしまった(のだと思う)。
気がついたら、見たこともない、行ったこともない町のはずれで、迷子になって途方に暮れていたのだ。
どのように家につれて帰ってもらったか、覚えていない。

あのときの、旅の一座の行列の後についていったハラハラどきどきの好奇心と緊張感、その後の、いいようのない恐怖感と淋しさはいまでもはっきり憶えている。

ツイッターとは直接関係がないかもしれないが、上記の記事を読んで思い出したのが60年前の私自身の個人的なシーンだった。
みなさん、新しいもの、初めて見るものは刺激的で魅力的だけれど、くれぐれも気をつけましょう。

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