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男子厨房に入るべからず?

またしばらく間があいてしまい、秋になってしまった。

日本酒のうまい季節になった。
酒といえば、さかなをどうするか、だが・・・・。

東京は隅田川東岸のわが町には、自転車で5分の範囲にスーパーが5軒ある。
野菜を安く売っていたり、魚を豊富に揃えたり、24時間高級食材を提供したりとそれぞれ個性を主張している。
家にいる日は、夕方になると「きょうは、どの店で何を探そうか」と心が騒ぎ始める。
日本酒党なので、酒の肴は「魚がいちばん」である。
1軒は、いつ行っても旬の一本ものの魚が賑やかに並んでいる。
あれも食いたい、これも食いたいと、調理の仕方を考えているだけで生つばがわいてくる。

私は一匹ものを買うのだが、この店は、イカ一杯、イワシ一匹から求めに応じて調理してくれる。
ちょっと冷え込むと即座に鍋の材料が並ぶなど、お客のニーズを的確に捉えた対応も心憎く、いつも繁盛している。料理の仕方などを話しながら、買い物ができる店は楽しい。
「秋サバは嫁に食わすな」で、昨日、求めたのは体長40センチもある千葉産の真サバ。
皮は青々、つやつやと光り、身はむっちりと張って重量感がある。
これで450円。
片身の一方はしめサバに、もう一方はみそ煮にしよう。

私のしめサバは、砂糖と塩を使って水出しし、酢でしめるNHKの「ガッテン流」。
完成まで2時間半かかるので、その間にみそ煮をつくる。
数年前、「サバの臭み抜きは、ショウガよりもニンニクがうまい」と聞いて試してみて、ほんのりした甘さと味の深さに驚いた。
いまでは「サバのみそ煮はニンニクに限る」とガッテンしている(一度お試しを)。

男の料理は、カネを惜しまず買い込んで、手間ひまかけてつくるのだから美味しいに決まっている――昔の女性陣の常套句である。
しかし、あれこれ考えながらつくるので、クリエイティブの喜びがあるし、両手を使うので、楽器を演奏するときのように心と体がわくわくするのがわかる。
料理作りは脳を活性化するので、ぼけ防止にもつながる。
将来、一人で料理をしなければならない事態も考えて、男子もどんどん厨房に立つべきだと思う。
男子厨房にどんどん入れ――。
それとも、台所で夫にうろうろされるのは困る?

*あまりにも間が空きすぎたので、「キーハウス」というところから出しているメルマガ「面白一分」に書いた文章を転載しました。
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