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パンデミックの脅威

最近、「新型インフルエンザ」という言葉をよく耳にするようになった。
厚生労働省の試算によると、世界的なパンデミック(感染症の大流行)が発生した際、日本では最悪の場合、発症者は全人口の25%にあたる3200万人。死亡者数は64万人に及ぶという。

この2年ほど、企業のBCM(Business Contnuity Management=事業継続マネジメント)というテーマを追いかけている。
先週、ミッドタウンで行われたBCM関連のセミナーに参加したら、企業の事業継続(事業が中断するようなリスクをいかに回避するか、事業が中断した際にいかに迅速に元の状態に戻すか)の問題でも、この「新型インフルエンザによるパンデミック」が大きなテーマとして取りあげられていた。

これまで、BCMのテーマには地震、水害などの自然災害やITなどのシステム障害、海外ならばテロ破壊活動などが深刻な問題として取りあげられてきた。
いま日本でも、企業や行政がそれなりの対策を講じようと動き始めているのだが、ここに来て「新型インフルエンザ」という新しい問題が加わったわけである。
新型インフルエンザは、人間が発症し、感染のおそれがあるために社員が出社できなくなり、事業を中断しなければならなくなるので企業にとってもやっかいな問題なのだ。
いまのところ、いつ起こるか、どれくらいの規模で感染するのかもわからない。
しかし、いざという時のために、企業もそれなりの対応策を講じておかなければならないというのが現状なのである。

企業ばかりではない。
かんじんの、患者を受け入れる医療の現場も戦々兢々としているという。
民間病院で、新型インフルエンザの患者を治療しているという事実が広がれば、感染を恐れて他の病気の患者が病院に来なくなるかもしれない。
一方、医師が不足している地方の医療機関は、すでに崩壊の危機に瀕しているのに、起こるか起こらないか分からない新型感染症の対応をしているひまはないという。

新型インフルエンザが怖いのは、誰一人として免疫をもっておらず、外国で発症したとしてもほんの数日で世界中にまん延する危険性があることだ。
国、地方自治体、企業などが一体となって対応していかなければならないというのだが、それにしては盛り上がりに欠ける(情報が少なすぎる)。
変なウワサやデマが広がらないよう、抑えているのだろうか。

ぼくは「60年間医者知らず」と、とにかく体がじょうぶなことに感謝してきたが、話を聞き、実情を知るにつれ、こと新型インフルエンザに関しては自信がもてなくなってしまった。
といって、ではどうするかという具体策も浮かばない。
妊婦をたらい回しにせざるをえないような状況のいまの病院に、期待もできそうにないし・・・・。
「自分だけは絶対に罹らないようにする」と決めても、外出しなければならないし、電車にも乗らなければならないし、人が集まるところにもでかけなければならないからなあ。
困った。

パンデミックに関して、わかりやすい最新の情報は以下のURLで。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/338/index.html

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