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Firefoxの威力、ATOKの意地

毎朝、パソコンを立ち上げるとメールやRSSで配信される情報をチェックするのがルーティンワークになっています。
メールで配信される情報の中には、Webサイトにアクセスして、さらに目的のページにたどりつくまで何回もマウスをクリックしなければならないことがあります。

最近、そうした動作がにわかに重たく感じられるようになりました。
目的のサイトにたどりつくスピードが遅い。
クリックしても、素早くサイトが開かない。
1秒の何分の1くらいの停滞なのだが、妙に気になっていらつく。

ブラウザを変えてみよう。
いまパソコンを買うと当たり前についてくるマイクロソフトのIEではなくて、フリーソフトでいろいろ軽快なブラウザが出ているらしい。
メールのソフトは、2年前にGmailに切り替えています。
最近、Googleから「Chrome」というブラウザが出たので、Gmailとは相性がいいのではないかと思ったのですが、前から「使い勝手がいい」と評判がよかった「Mozilla Firefox」を導入してみました。

いやはや、びっくりしました。
これほど軽快で快適とは。IEとは段違いの使い良さ。

「アドオン」(追加)で、さまざまな機能をもったフリーソフトを取んでGmailのツールバーにボタンを表示できるので、Gmailを立ち上げておきさえすれば、あらゆるサイトへ飛んでいけるポータルに早変わり。
パソコンにプリインストールされているからと、これまで漫然とIEを使って来られた方は、一度試してみる価値はあるのではないかと思いました。

同じように、最近、Microsoft Excelを使う必要に迫られて、はじめてパソコンに導入したところ、文章を書こうとすると「MS-IME」(日本語入力ソフト)がじゃまをして、書きづらいこと書きづらいこと。

ぼくが、商売道具にパソコンを導入したのは1986年のことでした。
当時すでにワープロ専用機というのが出ていましたが、使い物になりませんでした。
ストレスなく使えるならワープロ専用機でなくパソコンでと思っていたのですが、ちょうどNECから「98-VM2」出て(このVM2はその後大ベストセラーになった)、そこにジャストシステムの「一太郎バージョン3」が乗っかって、やっと原稿書きに使えそうになったので導入したのです。

当時は、いまのパソコンの何百分の一くらいの性能しかありませんでした。
なにしろ、当時の一太郎は8インチのペラペラのディスクの中に入っており、それを自分でコマンドを書いてMS-DOS上に呼びだし、辞書を仮想メモリに移して使っていました。
そんなパソコンと、印字すると音がうるさいドットのプリンターとで、驚くなかれ、値段は80万円もしたのです。
鉛筆と原稿用紙があれば仕事はできるけれど、ワープロのアウトライン機能(なつかしい言葉)と何度でも上書が効く便利さ、つまり完成原稿にするまで何度も清書をし直さなくて良い便利さには変えられませんでした。

一太郎についてきた日本語変換ソフト「ATOK」とは、その頃からのつき合いで、いま使っているATOKには、延々と貯え、鍛えてきたぼくならではの辞書がおさまっています。
文字変換の順序も手に染み込んでいます。
これがないと、原稿をかくことは不可能。

ところが最近は、文字を書こうとすると「MS-IME」がじゃまをしてしまって、変な変換をしてしまう。
「MS-IME」は、Windowsのパソコンを買うとインストールされてついてくる日本語変換ソフトで、ふだんWordなんかを使う人でも、日常的に使ってしまっているかもしれなません。
しかし、Windows Vista以降は、この変換がムチャクチャになっているらしく、あちこちでひんしゅくを買っているという話を聞きます(どうも、いまのMS-IMEの開発陣は中国に移っているらしい?)。

これまでと同様に、ふつうの文章を書いても、ふつうに日本語に変換されないのです。
ましてや、短縮文字で登録してある辞書を呼び出そうとすると、まったくとんちんかんな語句になってしまう。
頭にきて、キーボードに八つ当たりする始末。ストレスもたまります。

なんとか、このMS-IMEをウラに引っこめる方法はないかといろいろやってみるのですが、うまくいきません。
そこで、ネットで「ATOK 日本語変換」を検索してみたら、ジャストシステムが来年の2月にATOKの新バージョンを発表するというニュースが載っていました。
すでに6年近くも古いバージョンのATOKを使ってきたので、そろそろバージョンアップしてもいいかな、そう思いながら調べてみたら、なんと、1か月間無料で「ATOK2008版」を使えるサービスがあることを発見しました。
さっそくインストールさせてもらいました。
これまで貯えた辞書もそのままインポートして使えます。

最近のケータイの日本語入力みたいに、常套句は何文字か入れると続きの語句の候補が出てくるなど、新しいワザも盛り沢山です。
パソコン画面の右下には、にっくき「MS-IME」の表示が消えて、懐かしい「ATOK あ R漢 般・・・・」というATOKの表示が出ています。
安心して文章が書けます。

昔は、ワープロといえば、「一太郎」を指す言葉でした。
しかし、Wordが登場してからは、一太郎の市場はどんどん侵食され(だって、WindowsのPCを買えばWordがついてくるのだからずるい)、いったいいまはどれくらいの人が使っているのでしょう。

しかし、ATOKはしっかりしぶとく生き残っている。
日常的に文章を書いている人の多くが、ATOKのファンであるようです。
ATOKの意地ですね。
さすが、と思いつつ、こうして軽快にさくさく文章を書けるのはじつにうれしいことです。
来年は、久々にバージョンアップしてやらないといけないかな。
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