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「イケメン」より「イクメン」?

「イクメン」という言葉が、昨年の流行語大賞候補にノミネートされた。
イクメンとは、「育児をする男性」のこと。
1年前の今頃、厚生労働大臣が「イクメンという言葉を流行らせたい」と述べ、6月に「イクメンプロジェクト」を設置。
育児休暇を取得する男性を2017年に10%、2020年に13%にするという目標を打ち出した。
その背景には、2007年度に育児休暇を取った男性がわずか1.56%しかいなかったという実情がある。
欧米社会ではイクメンが当たり前である。
欧米の企業には残業、飲み会といった習慣がない。
仕事が終わればさっさと帰宅し、家族とコミュニケーションをもつことを大切にする。
終身雇用が壊れつつあるいま、家庭を犠牲にして会社に尽くしても、見返りは保証されない。
20~30代の男性には、残業や同僚との飲み会よりも彼女とのデートや家庭を優先する傾向が見えている。
企業の中にも、イクメンを重視することが人材の確保や仕事の生産性を高め、新しい発想や創造性を生み出すとして、経営戦略の柱に据えるところも出てきた。
イクメンで家族とのコミュニケーションが増えれば、「家庭内孤立」もなくなるし、そのなれのはてである「熟年離婚」も減るだろう。
育児を通じて近所と交わっていれば、定年後、地域コミュニティから浮いてしまうこともない。
婚活に苦戦している男性が「イクメン」を殺し文句にすれば、結婚にこぎつけられるかもしれない。逆に、「イケメンよりイクメンよ」と、「育児の協力」を結婚の条件として戦略的に使う女性も出てくるかもしれない。
10年前には、介護は女性がやることが当たり前とされていた。
いまは3割の男性がやるようになっている。
10年後、育児も「男がやることが当たり前」になっているだろうか。

(「面白1分」で書いたものを掲載)
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